イラスト初心者向け食べ物イラスト講座(観察して描こう・後編)

前回、実際の写真をみて確認してから描くという入り口をお話ししました。

今回は「美味しそうに描くためにどうしたら良いか?」の

お話をしようと思います。

いくつもの写真を見比べて

どのミートソーススパゲッティを私は一番「おいしそう!」と感じるか?

そのスパゲッティは他とどんな風に違うのか観察してみて下さい。

写真だと味や香りは伝わってこないのに見た目だけで「美味しそう!」と

感じます。それはその見た目に必ずヒントがあるからです。

どこから食べたい?どこが魅力的?

盛りつけ?お皿?つやっつやのしずる感?見える具材?湯気の立ち方?

細かく観察して気付いたことを言葉にしてみたりスケッチしてみましょう。

私は盛り方が気になりました。水分の少ないモリモリしたミートソースって

味がしっかりしてそうで美味しそうだな~って

カフェ風のパスタのくるんとした盛りつけも美味しそう!

そしたら盛りつけ方を教えてくれているサイトを読んで・・・

ふむふむ・・・パスタをくるんと盛るって事はこんな風において・・・

学んだことは簡単にでもメモを取ります。

そんなスケッチを反映させて仕上げました。


観察して写真と行ったり来たりしつつ15分くらいかけて描きました^^;

最初に描いた物より「おいしそう」になっているでしょうか?

だとしたらそれは私が「美味しいスパゲッティ」を観察しながら描いたからです。

精神論でもありますが絵には描いた人の気持ちが結構すなおに表れます。

「山と湖の風景」と思って描くより「綺麗な湖畔と山の風景」と思って描いたイラストは

湖面をキラキラさせたり空を明るく透き通る色にしたくなる物です。

色んな物を観察して「良いところ」や「伝えたいこと」を考えながら描くと

すこ〜しいつもよりレベルアップしたイラストがかけると思います。

お試し下さい。

ちなみに、この観察するという習慣はイラストを人に依頼するときにも役立ちます。

「なにがおかしいか分からないけどこれじゃない感じがする。」

おくられてきたイラストを見てそんな風に感じることもあると思います。

アットは修正無制限なのですぐに修正を依頼して貰えばいいのですがその前に一度

なにが違うのか?どう違うのか?と観察してみて下さい。

普段ははつらつとした元気な方でも似顔絵用に写真を撮るよ!というと

いつもよりすまして写真をとっている事があります^^。

写真の印象と似顔絵の印象、それと本人から受ける印象の違いが有るときは

是非それをスタッフにお伝え下さい。

もちろん、「すっごく似ているけど真面目と思われがちなんでもっとはじけた感じにして欲しい」などの

ご希望もあればぜひぜひ!

こんなことイラストには関係無いと思っていることがとても重要なヒントに

なることは良くあります。

気付いたことは遠慮せずどんどんお知らせ下さいね!

次回は「用途に合わせた食べ物の絵を描こう前編」をお送りします。

よろしくお願いいたします。